オレンジの温室

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 本を逆さまから読んだこと、今までなかったのだけれど(最後から読むということではなくて物理的に逆さまに、重力に逆らって、というのかな)、小説を読んでいて、そういえばやったことないなと思ってやってみたの。行がかわるたびに目線がストンと落ちてなかなか気持ちがよかった。

 「昨日虹が見えました、大きな半円で二重の。」と言って小学3年生が写真を見せてくれて、「虹ってどうやってできるんだろう?」と可愛く首をかしげるから、水分子がね、反射がね、と紙に書いて説明をしたところ「うん、わかった!」とニコニコしていたけれど、まあわかってないよね。彼女の理解力の問題ということではなくて、ふつうそんなのわからないよね、と思う。わからないほうがいいときのほうが多いのではないか、とも。 科学は勇敢で楽しい作業だし「思考」もしていたのだけれど、言葉からは逃れたく、も、あ、る。今日この頃。

 写真は、お昼寝する子を膝にのせてモネの絵を前にしていた時の。毎日更新してしまっているから、わずらわしい書類が机に山積みになるみたいに感じていたらごめんね、だけれどせめてその机がセンスのよい物であってほしいな、なぁーんてね。きっとまたあした書いちゃう。